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変える人は意外と多い?|税理士を変更したいと思った理由とベストなタイミング

個人事業主や会社経営者にとって、「税理士を雇う」というのは重要度の高い買い物といえます。

恐らく、初めて税理士を雇う際は、吟味に吟味を重ねて慎重に選ぶ方が大半だと思います。
事業の財務関係を預ける訳ですから当然です。

しかし、一度決めてしまったら最後その税理士とずっと契約しなければいけない、なんてことはありません。

もちろん、末永いお付き合いをしていければそれが理想的ですが、現実問題、「税理士を変えたい」と思う人は多く存在します。

今回のブログでは、税理士を変更したいと思った理由などを基に税理士変更についてお話していきたいと思います。



税理士を変える人は意外と多い


税理士を変える人は意外に多いのが現状で、税理士を探す人のうち半分は税理士変更が目的ともいわれています。

実は当事務所も、新規でお問い合わせ頂く約4割は税理士変更をお考えのお客様です。
当事務所のホームページでは「創業顧問専門」とアピールしてしまっているので、恐らく他の事務所ではもっとこの割合が増えることが予想されます。

税理士を変えたいと思っても慎重になってしまったり、中々踏ん切りがつかない人も多いかもしれませんが、税理士を変更したいと思うのは自分だけでないという事実を知っておきましょう。


税理士を変更したいと思った理由


それでは、実際に税理士を変更したいと思う理由にどのようなものがあるのか、中でも多い3つをご紹介したいと思います。


理由1|対応やレスポンスが悪い

1つ目の理由が、連絡に対する対応やレスポンスの悪さです。

「メールで連絡しても、返信が来るまで1週間はかかっていた」

「上から目線で、真摯に対応してくれているとは思えなかった」

といった声があるように、顧問先によって対応に差がある事務所もどうやら存在するようです。

中には、耳を疑うような対応をされたケースもありますので、対応やレスポンスにどうしてもストレスを感じるようなら税理士変更の検討をおすすめします。


理由2|税理士が高齢

2つ目理由が、頼んでいる税理士が高齢ということです。
先代から事業を引き継いだ二代目経営者の方が多く抱える理由でもあります。

税理士は平均年齢は65歳といわれるほど、業界全体として高齢者が多いのが特徴です。
中には、70代80代で現役バリバリという税理士もいます。

しかし、30代の経営者と70代の税理士では対等なコミュニケーションはやはり難しく、経営者にとってストレスとなってしまうケースが多いようです。

事業を引き継いだタイミングで、顧問税理士も変更するというのは適切なタイミングの1つといえます。


理由3|人間的な相性

3つ目の理由が、人間的な相性が合わないということです。
これについては、実際に契約してみて初めて分かる部分かと思います。

仕事上の付き合いなので、極端に嫌いになるようなことはないと思いますが、人と人である以上合う・合わないは必ず出てくると思います。

契約した後に合わないということがないためにも、事前に面談などをしっかりと行いましょう。
それでも、後々合わないと感じてしまった場合は、思い切って税理士を変更するのも一つの手段になります。


税理士を変更するのにベストなタイミング


続いて、実際に税理士を変更する場合、時期的にいつ頃がベストなのかご紹介します。


決算や確定申告が終わったタイミング

まず、考慮したいのが決算や確定申告の終わったタイミングです。
個人事業主が税理士を変更する場合、3月末~4月中が恐らくベストのタイミングとなります。

会社の場合も同様で3月決算であれば6月~7月、8月決算であれば11月~12月というのがベストとなります。

新しい事業年度になるタイミングに合わせて税理士を変更するのが、事業主にとっても税理士にとってもベストといえます。


経営者が代替わりしたタイミング

続いて考慮したいのが、経営者が代替わりしたタイミングです。
中小企業の場合、先代経営者から二代目へと代替わりすることはよくあります。

そんな時に問題となるのが、二代目経営者と顧問税理士との年齢差です。
先代から付き合いのある税理士では、コミュニケーションの面で弊害がでてしまうことは往々にして考えられます。


税務調査が終わったタイミング

税務調査が終わったタイミングというのも、税理士変更に適したタイミングといえます。

一度税務調査が入れば、次入るまで少なくとも3年は期間が空くのが普通です。
このタイミングで変更しておけば、次の税務調査に対しても、新しい税理士と対策を取る十分な期間を確保できます。

ただし、事業年度の途中で変えることになるため、上の2つに比べて中途半端なタイミングといえます。


変更の際に税理士に伝える解約理由


税理士を変える際に、一番ネックとなるのがそれを税理士に伝えるときです。
その際の定番の解約理由をご紹介します。


「親戚が税理士として独立した」

ズバリ、親戚が税理士として独立開業したというのが定番です。
税理士としても受け止めやすい理由なので、変にカドも立たずに契約を解消することができます。

他にも、親しい友人や取引先からの紹介など様々なバリエーションがあるので、自分にとって一番都合のいい理由を考えてみてください。


変更しようと思ったらやるべきこと


最後に、実際に税理士を変更しようと思ったらやるべきことについてご紹介します。


まずは契約書の内容を確認

まず第一に、税理士との契約書を確認しましょう。
契約書の中に、「解約に関する事項」があればそれに従わなければいけません。

例えば、契約書に「解約する場合は2か月前までに申し出ること」という内容があったりもするので、それらも踏まえた上で上記の変更のタイミングを見極める必要があります。


新たな税理士探し

税理士変更で一番重要になるのが、新しい税理士を見つけることです。
"空き"の期間を作らないためにも、現税理士との契約を解約する前に新しい税理士を見つけておくようにしましょう。

その際は、また税理士を変更することにならぬよう、しっかりと吟味を重ねて選ぶことが大切です。
適当に決めるのではなく、できれば複数の事務所を見て回るように心がけましょう。


書類等を預けている場合はきちんと返却してもらう

最後に、税理士に書類や領収書などを預けている場合は、それらを回収しておくようにしましょう。
すでに申告が終わってある書類であっても、会社や事務所での保存義務がありますので忘れずに返却してもらいましょう。

「もう解約したから返却しない」なんて事務所はありませんが、変更を決意した段階から少しずつ準備を勧めとくようにしましょう。

ちなみに、新しい税理士へ引き継ぐ場合は、決算書や総勘定元帳などが必要になります。


まとめ


いかがだったでしょうか。
今回は税理士変更についてお話しました。

しかし、理想は長く付き合える税理士を見つけることであり、軽率な変更をおすすめしている訳では決してありません。

お客様にとっても税理士にとっても、顧問契約で何より大切なのは信頼関係です。

そもそも初めて税理士を選ぶ際は、途中で変更することがないように納得いくまで吟味するように心がけましょう。

 


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