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初めての税理士検索ガイドブック|税理士事務所のホ-ムペ-ジが分かりにくい3つの理由と検索する際の5つのポイント

現在事業を営んでいたり、会社設立を考えていたりで税理士をお探しの方は多いと思います。
親戚や知り合いの経営者に税理士を紹介してもらえるという方もいますが、そうでないほとんどの方はインタ-ネットで検索することになります。

恐らく、個人事業主や経営者という立場になってからでないと「税理士」というものについて考える機会はほとんど無かったはずです。
検索してみたはいいものの、専門用語が多くて分かりにくく感じた方もいるのではないでしょうか?

今回のブログでは、税理士事務所のホ-ムペ-ジが分かりにくくなってしまう理由税理士事務所を検索する際のポイントについてお話していこうと思います。



 

  • 税理士事務所のホ-ムペ-ジが分かりにくい3つ理由
いくつか税理士事務所のホ-ムペ-ジを見てみると、どうも分かりにくいものが多いと感じると思います。
しかし、これには税理士ならではの理由が存在するんです。
その理由を3つご紹介します。



税理士の集客は今でも「紹介」がメイン

実は、税理士業界ではそれぞれの税理士による集客のための宣伝広告というものが長らくの間禁止されていました。
平成13年の税理士法改正の広告規制の撤廃が行われるまでは、事務所名と住所と電話番号についてのみ広告することが許されていました。

そうした税理士業界全体の背景もあり、税理士の顧客獲得のほとんどは紹介によって行われていました。
現在でも集客の多くを紹介に頼る事務所は多く、他の業種のようにホ-ムペ-ジでの集客がまだまだ一般的では無いのが現状です。



経理や税務の話自体がそもそも難しい

経理や税務の話は非常に複雑で難しいです。
国税庁のホ-ムペ-ジをご覧いただいた通りです。
http://www.nta.go.jp/

本来、こうした難しい経理や税務の話を分かりやすくお伝えするのが税理士の役目です。

ホ-ムペ-ジも出来るだけ分かりやすく作るべきなのですが、文字で正確に伝えようとすればするほど話が複雑に難しくなります。
さらに問題になるのが実際にホ-ムペ-ジを作るのは税理士では無いということです。

税理士は経理・税務のプロですがホ-ムペ-ジについては素人です。
逆に、ホ-ムペ-ジ製作会社はホ-ムペ-ジやネットについてのプロですが経理・税務については素人です。

綿密にコミュニケ-ションを取って作ることが出来ればいいですが、税理士としての本業をこなしつつホ-ムペ-ジ製作の時間を確保するのはなかなか難しく、結果的に製作会社に一任してしまい難しいものが難しいままのホ-ムペ-ジになってしまいがちです。



料金の表記が明確じゃない

税理士事務所のホ-ムペ-ジでの料金の記載については以下の4種類に分けられます。

ⅰ:顧問料から各種サ-ビスの料金まで細かく記載されている。
ⅱ:顧問先などの具体例を出して実際にかかった料金を紹介している。
ⅲ:「10,000円~」のように最低料金だけ記載がある
ⅳ:料金についての記載が無い

ⅰかⅱのように具体的な表記があると親切ですが、実際に色々な事務所のホ-ムペ-ジを見てみると意外にもⅲやⅳのホ-ムペ-ジが多いと感じると思います。
これには税理士事務所ならではの理由があります。
決して儲かってそうなお客様にわざと多く顧問料をふっかけている訳ではありません。
(もしかしたらそういう事務所もあるかもしれませんが、、)

多くの事務所では月額の顧問料や決算料は顧問先の年間売上金額を基準にして決まります。
売上が増えるほど経理や税務の作業が増えるというのが理由です。

しかし、これはあくまでも「基準」です。

例えば、売上が同じ5,000万円でも業種によって粗利率は大きく異なります。
サ-ビス業のような粗利率の高い業種の場合、役員報酬や最終的な儲けの金額も多くなります。
しかし、卸売業のような粗利率の低い業種の場合、同じ売上5,000万円でも手元に残る金額は粗利率の高い業種と比べてかなり少なくなります。

料金の記載が曖昧だったり記載が無いホ-ムペ-ジがあるのは、このように顧問先ごとの事情を考慮して料金を決定しているというのが理由です。




  • 検索する際の5つのポイント

それでは、上記を踏まえたうえで実際に税理士事務所のホ-ムペ-ジを検索する際の見るべきポイントをご紹介していきます。


顧問料に含まれているサ-ビスは何か

まず、毎月支払う顧問料に含まれるサ-ビスは何かしっかりと確認しましょう。
顧問料の値段だけで判断してしまうと後々になって追加費用が必要になってしまったというケ-スはよくあります。

初めて事業をされる方であれば、記帳代行定期訪問などが顧問料に含まれているのかいないのか必ずチェックしておきましょう。



事務所の経営理念などは必ず読もう

ホ-ムぺ-ジを見る時はどうしても金額やサ-ビス内容に目が行きがちですが、事務所の経営理念や税理士紹介などにも必ず目を通すようにしましょう。

税理士の仕事の本質はサ-ビス業であり、顧問税理士と人間的に合うかどうかというのが非常に大事になってきます。
税理士は会社の財務状況を全て把握し経営者をサポ-トする存在です。

相性が悪かったり苦手な人では理想的な信頼関係は築けませんし、そもそも税理士と連絡を取ることがストレスになりかねません。
最終的には実際に会ってみなければ分かりませんが、ホ-ムペ-ジで税理士の雰囲気や考え方などを把握しておきましょう。



無理に近所で探す必要は無い

恐らく、税理士事務所を検索する時はGoogleなどで「赤羽 税理士」というように、自分の近くの地域で探す人がほとんどだと思います。
実際、自分の会社やお店から近いほうが何かと安心です。

近くにいい税理士事務所があればそれがベストです。
しかし、もしピンとくる税理士がいなければ無理に近くにこだわる必要はありません

飲食店などと同じで、税理士事務所も都心に近付くにつれ数が増えサ-ビスが多様化していきます。
東京でいえば新宿、渋谷、池袋などは税理士事務所の数が多く、低価格高品質な税理士事務所がたくさんあります。

当事務所の話でいえばお問い合わせを赤羽・浮間近辺に絞っていますが、ほとんどの事務所は遠方まで対応のお客様にも対応しているので、比較の意味でも色々な場所で検索してみましょう。



契約前に相談料がかかるのか

ホ-ムペ-ジを見て気になる事務所があれば、次は実際に面談という流れになると思います。
面談してみて最終的に契約するかどうかを判断します。

しかし、ここで注意なのがその面談に相談料がかかるかということです。
無料のところもあれば、顧問契約をしたら無料しなければ有料というところもあります。
初回30分無料というように時間が定められている場合もあります。

見落としやすいので面談の前に必ず確認しましょう。

また、面談では基本的に契約した後の仕事のや金額の見積もりなどが説明されます。
個人的に聞いておきたいことがあれば、あらかじめ質問の用意をしておきましょう。



税理士変更は意外と簡単にできる

税理士との顧問契約を解消する一番の理由は人間的な相性の不一致です。
上記でもお話しましたが、いくら吟味を重ねても実際に顧問になってみないと本当に合うのかどうかは分かりません。

もし、契約してみてどうしてもその税理士と合わなければ新しい税理士を探しましょう。

税理士の変更には特別な手続きは一切必要ありません
税理士にその旨を申告するだけで契約を解除することができます。
ただ契約内容によっては、顧問を解除する何ヶ月前までに申告が必要というような場合があるので、契約の際に確認しておきましょう。

変更する際は、既存の税理士と契約中に新しい税理士との面談までを済ませておいて、決算や確定申告が終わったタイミングで乗り換えるというのが理想的です。



 

  • まとめ
いかがだったでしょうか?
今ではネットを使って様々な情報を手に入れられるようになりました。

税理士業界も若い世代を中心にホ-ムペ-ジの存在が当たり前になってきています。
お客様としても様々な税理士にアプロ-チすることが可能になりました。

しかし、最終的に大事になってくるのは実際に自分の目で見て判断することです。
それはいつの時代でも変わりません。

いくつもの税理士事務所に足を運ぶのはかなりの労力を使いますが、後々後悔することが無いように時間をかけてじっくりと選ぶようにしましょう。

 


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